手・手首のお悩み
手・手首のお悩み

手や手首、指は日常のあらゆる動作(物を掴む・つまむ・文字を書く・スマートフォンを操作する・家事をするなど)で休むことなく使われている繊細な部位です。そのため、使いすぎによる腱や関節の炎症、加齢による変形、女性ホルモンの変動、神経の圧迫、免疫異常などによってトラブルが生じやすい特徴があります。
「そのうち治るだろう」「単なる突き指だろう」と放置してしまうと、慢性化して指が伸ばせなくなったり、関節の変形が進行して細かな作業が困難になったりすることがあります。当クリニックでは、初期の段階から丁寧な検査を行い、患者様が安心して日常を取り戻せるよう包括的にサポートいたします。
1. ばね指(指の屈筋腱腱鞘炎)
指の引っかかり・朝のこわばり・付け根の痛み
指を曲げる腱と、それを抑える「腱鞘(けんしょう)」というトンネルの間で炎症が起き、腱がスムーズに動かなくなる状態です。指の付け根に痛みや腫れが生じ、進行すると指を伸ばそうとした際に「パチン」と跳ねる現象(ばね現象)が起こります。手指をよく使う方、更年期や妊娠・出産期の女性、糖尿病の方に多く見られます。
当クリニックでの治療・アプローチ
まずは手指の安静保持や消炎鎮痛薬の処方、サポーター固定等を行います。痛みが強い場合や引っかかりが改善しない場合は、超音波(エコー)観察下で腱鞘内にステロイド注射を行い、速やかに炎症と腫れを抑えます。保存的治療で改善が見られない場合や再発を繰り返す場合には、ばね指の日帰り外来手術(腱鞘切開術)にも対応しております。さらに、理学療法士による手指・手首のストレッチやセルフケア指導を行い、再発予防を図ります。
2. ドゥケルバン病(狭窄性手首腱鞘炎)
手首の親指側の痛み・物をつかむときの激痛
手首の親指側にある腱鞘と、そこを通る2本の腱(親指を広げる・伸ばす腱)が擦れ合って炎症を起こす病気です。親指を広げたり広げたまま力を入れたりする動作(スマートフォン操作、手作業、育児での抱っこ、家事など)で強い痛みが走ります。妊娠・出産期や更年期の女性に好発します。
当クリニックでの治療・アプローチ
局所の安静を第一とし、テーピングやサポーター(装具)での固定、消炎鎮痛薬・湿布の処方を行います。エコーで腱鞘の肥厚を確認しながらエコー下ステロイド注射を行い、腱鞘内の炎症を速やかに和らげます。手首や親指に負担をかけない体の使い方やストレッチを理学療法士が丁寧に指導いたします。
3. 手根管症候群
(しゅこんかんしょうこうぐん)
親指・人差し指・中指のしびれ・夜間の痛み・巧緻運動障害
手首の掌側にある「手根管」というトンネル内で、正中神経が圧迫されて起こる神経障害です。初期は親指から薬指半分(小指以外)にしびれや痛みが出現し、特に明け方や手指を動かしたときに強くなります。進行すると親指の付け根の筋肉(母指球筋)がやせてしまい、OKサインが作れなくなったり、ボタン掛けやコインを拾う動作が困難になります。
当クリニックでの治療・アプローチ
エコー検査や神経学的診察で正中神経の圧迫度合いや周囲組織の状態を的確に診断します。初期〜中等症では、内服薬(ビタミンB12や神経障害性疼痛治療薬)、夜間の手根管スプリント(固定具)の装着、エコー下での神経ハイドロリリース(神経周囲注射)で神経の締め付けを解除して症状軽減を図ります。筋肉の萎縮が著しい場合などは、適切な連携基幹病院へご紹介いたします。
4. ヘバーデン結節・ブシャール結節
指の関節の変形・腫れ・痛み・水ぶくれ(ガングリオン)
指の関節軟骨がすり減り、関節が変形して痛みや腫れを生じる疾患です。人差し指から小指にかけての第1関節(爪に最も近い関節)に起こるものをヘバーデン結節、第2関節に起こるものをブシャール結節と呼びます。関節の背側に「ミューカスシスト(粘液嚢腫)」と呼ばれる透明な水ぶくれができることもあります。40代以降の女性に多く見られます。
当クリニックでの治療・アプローチ
レントゲン検査で関節の隙間や骨胞・骨棘(骨の水ぶくれ・トゲ)を確認し診断します。保存的治療が中心となり、急性期の強い痛みに対してはテーピングでの固定指導や消炎鎮痛薬の内服・外用薬、関節内注射を併用します。理学療法士による関節への負担を減らす日常動作の指導やリハビリを実施し、痛みの沈静化を目指します。
5. 母指CM関節症
(ぼしCMかんせつしょう)
親指の付け根の痛み・ビンやペットボトルの開閉での激痛
親指の根元にある「CM関節(第1手根中手関節)」の軟骨が擦り減り、骨同士がぶつかって炎症を起こす病気です。瓶の蓋を開ける、ドアノブを回す、雑巾を絞る、ボタンを押すなど、親指に力を込める動作で親指の付け根に強い痛みが生じます。
当クリニックでの治療・アプローチ
レントゲン撮影で関節の摩耗や変形程度を正確に評価します。基本は装具(CM関節用サポーター)による局所固定、消炎鎮痛薬の処方、エコー下での関節内注射で痛みを和らげ、理学療法士によるリハビリテーションを行っていきます。関節の変形や破壊が強く、日常生活への支障が非常に大きい重症の場合には、手術治療を考慮し連携基幹病院へご紹介いたします。
6. 橈骨遠位端骨折
(とうこつえんいたんこっせつ)
転倒・手首の強い痛みと腫れ・変形
手首を形成する骨の一つである「橈骨(とうこつ)」の手首側の端が折れる骨折です。転んで手を強くついた際に発生しやすく、特に骨粗しょう症のある高齢の女性に頻度の高い骨折です。手首の著しい腫れ、強い痛み、場合によっては手首が食器のフォークのように変形することもあります。
当クリニックでの治療・アプローチ
レントゲンやエコーで骨折のズレ(転位)や関節面への影響を詳細に確認します。ズレが少ない場合は医師が整復を行い、シーネやギプスで固定して保存的に治療します。一方、骨折のズレ(転位)が著しく大きい場合や関節面のギャップが大きい場合は、プレート固定等の手術が必要となるため、速やかに連携基幹病院へご紹介いたします。当クリニックでは骨粗しょう症の検査(DEXA法)と治療にも力を入れており、再骨折予防を含めて徹底的にサポートします。
ほり整形外科 骨粗しょう症・リハビリクリニックでは、丁寧な問診と高解像度エコー(超音波)・レントゲン等の画像診断を組み合わせ、患者様お一人おひとりの症状に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
クリニックベースでできるお薬の処方・各種注射・外来日帰り手術・理学療法士による専門的なリハビリテーションを通じて、痛みの予防と根本改善を全力でサポートいたします。手や手首の症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。