足のお悩み
足のお悩み

足関節や足部は、私たちの体重を常に支え、「立つ・歩く・走る・跳ぶ」といった日常のすべての動作の基盤となる重要な部位です。足の骨は片足だけで26個(種子骨を入れると28個)もの骨が複雑に組み合わさっており、多くの靭帯・腱・筋肉が調和してクッション機能や推進力を生み出しています。
そのため、スポーツでのケガや日常生活での捻挫、加齢による構造の変化(アーチの低下等)、不適切な靴の着用などによって負担が集中しやすく、一度トラブルが起きると「歩くたびに痛む」「外出が億劫になる」といった大きな生活上の支障に直結します。
「たかが捻挫」「靴のせいだから」と放置してしまうと、慢性的な関節のぐらつきや変形、反対側の足や腰への二次的な痛みに繋がることもあります。当クリニックでは、初期の段階から丁寧な問診と正確な検査(レントゲン・エコー(超音波)検査等)を行い、患者様が安心して健やかな歩行を取り戻せるよう包括的にサポートいたします。
1. 足関節捻挫・足部捻挫
〔 スポーツ・転倒 / 足首の腫れ・内出血 /
靭帯損傷 〕
スポーツ時や段差の踏み外しなどで足首を強くひねることで発症する、最も頻度の高い外傷の一つです。足首の外側にある前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)や踵腓靭帯(しょうひじんたい)を損傷することが多く、軽度の伸ばされから完全断裂まで様々です。足首や足の甲に急激な腫れ、内出血、押したときの痛み(圧痛)が生じ、重症では体重をかけて歩くことが困難になります。適切な固定と初期治療を行わないと、靭帯が緩んだまま治癒し、「くせ(慢性足関節不安定症)」になって将来的に軟骨損傷を引き起こす恐れがあります。
当クリニックでの治療・アプローチ
エコー(超音波)検査やレントゲンを用いて、骨折の有無や靭帯の損傷程度(断裂の有無や緩み)を迅速に評価します。損傷度合いに応じてサポーター、シーネ(副木)、またはギプス固定を行って局所を沈静化させます。痛みが落ち着いた段階から、理学療法士が「関節可動域の回復」「足首周囲の筋力強化」「足首の位置感覚(固有感覚)を取り戻すバランス訓練」を段階的に行い、くせを残さない根本的な再発予防を目指します。
2. アキレス腱断裂
〔 バシッと衝撃音 / つま先立ちができない /
スポーツ外傷 〕
ジャンプの着地や急なダッシュ、ターン動作などの際に、体内で最も太い腱であるアキレス腱に強力な引張力がかかることで発生する断裂です。「後ろから蹴られた」「バシッと音がした」と表現される急激な衝撃とともに発症します。断裂直後は激痛が走りますが、しばらくすると痛みが和らぐこともあります。しかし、アキレス腱が連続性を失うため「つま先立ちができない」「踏み込みが利かない」といった明確な機能障害が現れます。
当クリニックでの治療・アプローチ
特有の触診(Thompsonテスト)とエコー(超音波)検査により、アキレス腱の断裂部位や断裂端の距離を正確に可視化します。患者様の年齢、活動度、スポーツ復帰の希望期間等を総合的に考慮し、ギプスや装具を用いた「保存療法」を選択する場合は厳重な固定管理と段階的なリハビリを行います。手術療法が適していると判断される場合は、基幹病院へ速やかにご紹介いたします。手術後は理学療法士のもとで再断裂を予防しながら慎重に柔軟性と筋力を回復させます。
3. 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
〔 朝一歩目の激痛 / かかとの裏の痛み /
ランニング・長時間の立ち仕事 〕
足の裏でアーチ(土踏まず)を保持し、歩行時の衝撃を吸収するクッションの役割を果たしている「足底腱膜」に微小な損傷や炎症が繰り返される疾患です。長時間の立ち仕事、ランニングなどの過度なスポーツ、クッション性の低い靴、足のアーチの崩れ(扁平足など)が主な原因となります。典型的な症状として「朝起きて立ち上がった最初の一歩目に、かかと周囲へ刺すような激痛が走る」ことが挙げられます。しばらく歩くと痛みが和らぎますが、夕方や長時間歩いた後に再び悪化します。
当クリニックでの治療・アプローチ
エコー(超音波)検査を用いて、足底腱膜の厚みや微小損傷、骨棘(こつきょく:骨の水ぶくれ・トゲ)の有無をダイレクトに確認します。強い痛みに対しては内服薬の処方やエコー下での注射治療で炎症を速やかに抑えます。根本的な原因解決のため、足の構造に合わせたインソール(靴の中敷き)の作成を提案するとともに、理学療法士がアキレス腱や足底腱膜のストレッチ、足裏のインナーマッスルトレーニング、歩行フォームの指導を実施します。
4. 外反母趾(がいはんぼし)
〔 親指の付け根の変形・痛み / 靴に当たると痛い / 足のアーチ崩れ 〕
足の親指(母趾)の付け根が外側に曲がり(「く」の字状)、関節の突出部が靴に当たって摩擦や炎症を引き起こす疾患です。幅の狭い靴やハイヒールの着用、加齢による筋力低下、偏平足(アーチの低下)などが複合して発生します。突出部の痛みや赤み(滑液包炎)だけでなく、進行すると歩行時に足指でしっかり蹴り出せなくなったり、人差し指と重なって足底に痛みや硬いタコ(胼胝)ができたりして、歩行バランスが著しく低下します。
当クリニックでの治療・アプローチ
レントゲン撮影により、親指の曲がり角度(HV角)や足全体の骨格構造を精密に測定・評価します。基本は保存療法となり、痛みを和らげる消炎鎮痛薬の使用に加え、足を正しいアライメント(骨配列)に導く医療用オーダーメイドインソールの処方や足指サポーターの導入を行います。理学療法士が足指の運動(グーチョキパー運動)や足底筋群のエクササイズ、歩行指導を行い、変形の進行予防と痛みの消失を図ります。著しい変形や保存療法で改善しない重度例では専門病院への連携を行います。
5. 扁平足(へんぺいそく)
〔 土踏まずの低下 / 足の裏・ふくらはぎの疲労感 / 歩行時の痛み 〕
足の甲にあるアーチ構造(土踏まず)が低下・消失し、足の裏全体が床に着いてしまう状態です。小児期の成長過程で見られるもののほか、成人になってから腱の変性や加齢・筋力低下、体重増加などによって生じる「成人期扁平足」があります。アーチによる衝撃吸収機能が失われるため、長時間の歩行や立ち仕事で足の裏、くるぶしの下(後脛骨筋腱周辺)、ふくらはぎに強い疲労感や痛みが現れます。靴の内側ばかりが極端に減るのも特徴です。
当クリニックでの治療・アプローチ
荷重時のレントゲン撮影や視診・触診により、アーチの低下度合いや後脛骨筋腱の機能を評価します。潰れたアーチを持ち上げて足関節にかかる負担を分散させるため、お一人おひとりの足型に合わせたオーダーメイド装具(インソール)の作成を行います。また、理学療法士がアーチを支える重要な筋肉(後脛骨筋や足指の屈筋群)を鍛えるトレーニングや、アキレス腱のストレッチを指導し、足本来のクッション機能を再構築します。
ほり整形外科 骨粗しょう症・リハビリクリニックでは、丁寧な問診とレントゲン・エコー(超音波)検査を用いた精密な画像診断を行い、患者様お一人おひとりの年齢、ライフスタイル、履かれている靴、スポーツの実施状況に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
当院では、エコー(超音波)検査を用いた精密な注射治療(ハイドロリリースや関節内注射)や、広々としたリハビリ室(約140㎡)での理学療法士によるマンツーマンの個別リハビリテーションを徹底して行っております。
大がかりな手術が必要になる前に、クリニックベースで対応可能な「お薬の処方」「エコー下各種注射」「個々の足に合わせた医療用オーダーメイドインソール(装具)の処方」「理学療法士による歩行・姿勢指導および運動療法」を通じて、辛い足の痛みの除去、機能回復、そして将来の健やかな歩行の維持までを全力でサポートいたします。
足の痛みやしびれ、歩行時の違和感でお困りの方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。