腰のお悩み
腰のお悩み

腰は体の中心(要)として、立つ・座る・歩く・物を持ち上げるなど、日常のあらゆる動作で絶えず大きな負担がかかっている部位です。骨、椎間板、筋肉、神経など多くの組織が複雑に組み合わさっているため、加齢による変性、姿勢の乱れ、長時間のデスクワークや重労働、スポーツでの過度な負担など、さまざまな要因でトラブルが生じます。
「ただの腰痛だから」「歳だから仕方ない」と放置してしまうと、慢性化して日常生活に支障をきたしたり、神経の圧迫が進行して足のしびれや歩行障害、排尿障害へ繋がったりすることがあります。当クリニックでは、初期の段階から丁寧な問診と正確な検査を行い、患者様が安心して健やかな日常を取り戻せるよう包括的にサポートいたします。
1. 腰痛症
(筋筋膜性腰痛症、椎間板性腰痛症)
〔 ギックリ腰 / 前かがみの痛み
/ 腰の重だるさ・突っ張り 〕
画像検査で骨や神経に著しい異常が認められないものの、腰の筋肉・筋膜の過度な緊張や損傷(筋筋膜性腰痛症)、あるいは椎間板への過剰な負担や微細な損傷(椎間板性腰痛症)によって生じる腰痛の総称です。中重度の急激な痛み(いわゆるギックリ腰)から、長時間のデスクワークや姿勢不良による重だるさまで病態は様々です。前かがみ(前屈)になった際に痛みが強くなる特徴があります。
当クリニックでの治療・アプローチ
急性期の激痛に対しては、消炎鎮痛薬の処方やトリガーポイント注射による疼痛軽減を迅速に行います。症状が落ち着いた段階で、理学療法士が骨盤や脊柱の柔軟性を改善するストレッチや、腰への負担を軽減する姿勢指導を行い、再発しにくい体づくりをサポートします。
2. 腰椎椎間板ヘルニア
〔 前屈時の激痛 / お尻・足への強いしびれ・痛み / 若年〜中高年 〕
背骨(腰椎)の間でクッションの役割を果たしている「椎間板」の一部が飛び出し、後ろを通る神経を圧迫・刺激する疾患です。20代〜40代の若い世代にも多く見られます。腰の痛みとともに、片側のお尻から太もも、足先にかけて激しい痛みやしびれ(坐骨神経痛)が生じます。前かがみになったり、重い物を持ったり、咳・くしゃみをした際に症状が強まるのが特徴です。
当クリニックでの治療・アプローチ
レントゲンや問診・神経学的診察を行い、必要に応じて提携病院でのMRI撮影を迅速に手配して病態を特定します。内服薬(神経障害性疼痛治療薬など)や透視下ブロック注射で神経の炎症を緩和します。理学療法士が神経への負担を減らす体幹トレーニングや運動療法を行い、保存療法での治癒を目指します。足の麻痺や排尿障害が見られる重症例では、基幹病院へスムーズにご紹介いたします。
3. 腰部脊柱管狭窄症
(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
〔 間歇性歩行 / 足のしびれ・麻痺
/ 加齢・高齢者 〕
加齢に伴い腰椎の変形や黄色靭帯の肥厚などが起こり、背骨の中の神経の通り道である「脊柱管」が狭くなって神経が圧迫される疾患です。主に50代以降の高齢者に多く見られます。特徴的な症状として、少し歩くと足にしびれや痛み・だるさが出て歩けなくなり、背中を丸めて少し休むと再び歩けるようになる「間歇性歩行(かんけつせいほこう)」があります。
当クリニックでの治療・アプローチ
神経の血流を改善する内服薬(血流改善薬・神経障害性疼痛治療薬)の処方やブロック注射を行います。また、歩行時に神経が圧迫されにくい「やや前かがみ」の姿勢を保てるよう、理学療法士が股関節や背骨の可動域向上リハビリおよび歩行指導を実施します。歩行障害が著しい場合には、手術適応を考慮し基幹病院へ連携いたします。
4. 梨状筋症候群
(りじょうきんしょうこうぐん)
〔 お尻の奥の痛み / 座ると悪化 / 坐骨神経痛 〕
お尻の奥深くにある「梨状筋」という筋肉が、負担や緊張によって硬くなり、そのすぐ近くを通る「坐骨神経」を締め付けることで起こる疾患です。長時間の座り仕事、ドライブ、スポーツでの股関節の過度な使用などが原因となります。お尻の奥の強い痛みのほか、太ももの裏や足先にかけて痛み・しびれが生じ、座っていると症状が悪化しやすいのが特徴です。
当クリニックでの治療・アプローチ
高解像度エコーを用いて梨状筋の肥厚や硬さをリアルタイムで確認し、エコー下での梨状筋ブロック(局所麻酔薬やステロイドの注入)や筋膜リリース(ハイドロリリース)を正確に行い、締め付けられた神経を解放します。併せて理学療法士がお尻や股関節周囲のストレッチ、骨盤の歪み矯正を行い、根本的な負担軽減を図ります。
5. 脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)
〔 骨粗しょう症 / 転倒・尻もち
/ 寝起き・動作時の背中・腰の激痛 〕
骨粗しょう症によって脆くなった背骨(椎体)が、潰れて押しつぶされるように骨折する疾患です。高齢者や女性に多く、転倒や尻もちだけでなく、くしゃみや重い物を持つなどの軽微な衝撃でも発生します。起き上がりや立ち上がり、寝返りを打つ瞬間に背中から腰にかけて激痛が走ります。放置すると背中が丸くなり(円背)、新たな圧迫骨折を連鎖的に引き起こす原因となります。
当クリニックでの治療・アプローチ
レントゲン観察により骨折部を迅速に診断し、オーダーメイドの専用硬質コルセット(装具)を作成して局所を安定・固定します。痛みを抑えつつ、当クリニックの強みである「DEXA法(デキサ法)」を用いた精密な骨密度検査を行い、早期から積極的な骨粗しょう症治療(骨形成促進薬の導入など)を開始して連鎖的な再骨折を徹底予防します。
6. 腰椎分離症(ようついぶんりしょう)
〔 スポーツ障害 / 中高生・成長期
/ 腰を反らすと痛む 〕
骨が成長途中にある小・中学生や高校生のスポーツ選手に多く見られる、腰椎の「疲労骨折」です。ジャンプや腰を回旋させる動き、身体を反らす動作を繰り返すことで腰椎の後方部分に亀裂が入ります。運動中や腰を後ろに反らした際、腰の深部に強い痛みが生じます。初期段階で適切な診断と安静を行わないと、骨がくっつかなくなり(偽関節)、将来的に「腰椎分離すべり症」へ進行する恐れがあります。
当クリニックでの治療・アプローチ
初期段階での早期発見が非常に重要です。レントゲン検査に加えて慎重な圧痛・運動痛チェックを行い、必要な場合は提携医療機関でのMRI・CT検査を手配して骨折のステージを判定します。急性期にはスポーツの一時中止とコルセット固定による骨癒合(骨のくっつき)を目指します。理学療法士が股関節や胸郭の柔軟性改善、体幹の安定化リハビリを行い、フォームの改善とともに安全なスポーツ復帰をサポートします。
7. 慢性腰痛症
〔 3か月以上の持続痛 / 姿勢不良・筋力低下
/ ストレス 〕
明確な急性炎症や骨折などが原因ではなく、3か月以上にわたって腰の痛みや不快感、重だるさが持続している状態です。運動不足による体幹筋力の低下、長時間の不自然な姿勢、関節の柔軟性低下に加えて、精神的ストレスや睡眠不足、自律神経の乱れなども複雑に関与して脳が痛みを過敏に感じてしまう病態です。
当クリニックでの治療・アプローチ
多角的な視点からアプローチします。内服薬による痛みのコントロールと併せ、消炎鎮痛や血行促進を図る物理療法、そして理学療法士による個別のリハビリテーションを徹底的に行います。硬くなった筋肉や関節をほぐすストレッチ、正しく体を支えるための体幹エクササイズ、日常生活における姿勢・動作改善の指導を通じて、痛みのスパイラル(悪循環)を断ち切り、慢性的な痛みを根本から改善していきます。
8. 脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)
〔 身体の歪み / 背骨の曲がり
/ 思春期女子・加齢 〕
正面から見たときに真っ直ぐであるはずの背骨が、左右に10度以上曲がって(弯曲して)しまう疾患です。思春期の女子に多く発症する原因不明の「特発性側弯症」と、加齢に伴い椎間板や関節が変形して生じる「成人・変形性側弯症」に大別されます。見た目の歪み(肩や腰の高さの左右差、肋骨の突き出し)のほか、進行すると腰痛、背部痛、さらには胸の圧迫による心肺機能への影響が出ることもあります。
当クリニックでの治療・アプローチ
全脊柱レントゲン検査等を用いて角度(コブ角)を計測し、定期的な経過観察と精密評価を行います。軽度〜中等度の場合は、進行予防のための運動療法や側弯症に応じた専門的なリハビリ指導を行い、必要に応じて装具療法の検討・処方を行います。進行リスクが高い場合や重度の弯曲が認められる場合は、側弯症専門の高度医療機関や大学病院へ責任を持ってご紹介いたします。
ほり整形外科 骨粗しょう症リハビリクリニックでは、丁寧な問診とレントゲン・高解像度エコーを用いた精密な画像診断を行い、患者様お一人おひとりの年齢、ライフスタイル、スポーツの実施状況に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
当院では、レントゲン室の透視装置による透視下ブロック注射などを積極的に行っており、強い神経の痛みに対しても安全かつ的確なアプローチが可能です。
大がかりな手術が必要になる前に、クリニックベースで対応可能な「お薬の処方」「透視下ブロック注射やトリガーポイント注射・ハイドロリリース」「各種物理療法」「理学療法士によるマンツーマンの専門的リハビリテーション」、そして「骨粗しょう症の精密検査(DEXA法)と先進治療」を通じて、辛い腰の痛みの除去、機能回復、そして将来の再発予防までを全力でサポートいたします。
腰の痛みや足のしびれでお困りの方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。